
最近ハマっているおやつがある。
おやつといっても、レンチンしたさつまいもを焼いて塩をふっただけのごくごくシンプルなもの。
私は普段から砂糖や小麦粉をあまり摂らないようにしていて、市販のお菓子やケーキはここ数年口にしていない。
砂糖断ちを始めた数ヶ月こそ、離脱症状に苦しんだが、慣れてしまえばなんてことはない。
そんなある日、ベイクドポテトを作ろうとしたのだがジャガイモが切れていて、たまたまそこにあったさつまいもでベイクドさつまいもを作ってみた。
すると、あまりのおいしさに目玉が飛び出そうになった。
塩をふっているおかげで、甘みが一層引き立ち、まるでお菓子のような甘さになっているではないか…!
オリーブオイルの香ばしい香りも相まって、うっとりしてしまったのだった。
私にとってさつまいもの美味しい食べ方といえば「焼き芋」一択だったのだが、この一件以来、さつまいもが家にあるとついこの「さつまいもの焼いたやつ(名前募集中)」を作ってしまうようになった。
オーブンレンジで作る「焼き芋」は、出来上がるまでに小一時間かかるのだが、この「さつまいもの焼いたやつ」は、10分足らずで出来上がってしまうから食いしん坊の私にとってこれ以上の嬉しさはない。
今日は、コーヒーのお供にして夫と2人でペロリと平らげてしまった。
しばらく、我が家の定番おやつとなりそうだ。
<文・イラスト / 北野あさみ>

イラストレーター。1995年生まれ。立教大学卒業。2021年よりiPadを使ったイラスト制作をスタート。素朴な手描きタッチを得意とし、広告、書籍、雑誌、プロダクトのイラストレーションを中心に活動中。アートブック作品集『CUT2022年度版(ART BOOK OF SELECTED ILLUSTRATION)』掲載。